EWBとRe:VIEW 記法編
この記事はEWBアドベントカレンダー2019の12日目の記事です。
昨日は記法以外の違いをみたので、今日は記法編です。
全部を紹介するのは面倒臭いのでRe:VIEWの公式やEWBハンドブックに任せるとして、
比較して楽しい箇所をみていきます。
Re:VIEWはEWBの他にもRD記法やwiki記法の影響を受けた、とあるので一部他記法も参考に載せます。 記法が同じ他の言語もあるかもしれませんが、キリが無いので別の機会にそういう話はやりたいですね。
ブロックの記法
EWB
//<トリガ名>{ ... //}
Re:VIEW
//<ブロック名>[<オプション>]{ ... //}
EWBの方は短縮記法ですが、ほぼ一致しますね。
内部要素を持たないブロック
EWB
//<トリガ名> <引数>
Re:VIEW
//<ブロック名>[<オプション引数>]
同じといえば同じですが、オプションがある場合見た目に差が出てきます。 比較するとEWBの方がマークアップというより関数に引数を渡してる感があるような。
インライン
EWB
範囲を指定するグループトリガというケースに含まれ、記法自体は基本的にブロックのときと 同じです。指定されたトリガ毎にブロック扱いされたりインライン扱いされたりするので、基本はトリガを把握しておく必要があります(それはそう)。
...//<トリガ名>{... //}...
Re:VIEW
...@<インライン名>{...}...
私は最初このブロックとインラインの書式の違いがEWBから引き継いだものだと思ってました。
見出し
見出しの番号についてはプレフィクス//
のないchapter
のようなトリガで番号を指定します。
EWB
//iii 見出し
Re:VIEW
=== 見出し
RDoc
=== 見出し
EWBだとナンバリングが分かりやすい一方で、数字的意味が強いので番号無しのセクションが切りにくい気がします。
小組み
EWB
Re:VIEWとの対応でここだけ閉じタグがフルの記法です。
//c1{ ... //c1}
Re:VIEW
===[column] ===[/column] //<note/memo/tip/info/warning/important/caution/notice>{ //}
EWBの方は数値が入るトリガがでてくるので、単純な記法だけで見ると 気持ち良くないかもしれません。Re:VIEWではヘディングというかセクショニングの 仲間であるというように見えますね。いや、それはコラムだけで、囲み記事は下のブロック記法なんで 実質EWBです。
箇条書き
EWB
//k1{ ・ hoge ・ fuga //} //k1{ (1.) hoge (2.) fuga //}
Re:VIEW
* hoge * fuga 1. hoge 2.fuga
Bullet Listはどちらもネストした箇条書き可能ですが、 Re:VIEWは番号付き箇条書きはネストできなかったりします。
EWBの方は「ネスト可能」と対応表にはあるのですが例が無かったため載せていません。 説明を読む限りはやHTMLのそれに近い書き方のようですが。
Description
Re:VIEW
: <DT> <DD>
RDoc
:<DT> <DD>
EWBではDL相当のものはない、というか表を使っているようです。調べ不足かもしれませんが。
LaTeX直書き
EWB
//LaTeX{ ... //}
Re:VIEW
//raw[|latex|...] //embed[latex]{ ... //}
組版トリガ的な記法の分離はどちらかというとRe:VIEWにおいてはプリプロセッサ記法が対応します。
の直書きなどを行えるraw
embed
はEWBにおける編集トリガに近い文脈の流れということですね、多分。
組版トリガ
EWB
@@<トリガ>(<引数>) @@<トリガ>(<引数>) ... @@end
Re:VIEW(プリプロセッサ)
#@<プリプロセス処理名>() #@<プリプロセス処理名>{ ... #@end
この対応は個人的なものなので、開発者的な立ち位置は不明ですが、 文章と異なる処理のマークアップなのでこうなんじゃないかな。
他にもテーブルが基本的にタブ区切りな部分なども共通点といえばそうですね。
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不安で不安で記事が手につかない。