自己顕示欲の開放治療所

erg, programming and something.

別名:Laughing and Grief 雑記

Latin and Greekは習ったこともない

真面目な記事の他、特定の方には不快と思われる事柄に関して言及を行うことがあります。ちょっと頑張りますが、Blog内で解決できなかった場合要望があれば別ページに技術記事は書き直します

技術系ラノベについて益体もなく考えていること

この記事はWORDIAN ADVENT CALENDAR 2022の24日目の記事です。

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最早クリスマスイブの夜の過ごし方について自虐する年でもなくなった。お気に入りの蜂蜜酒メーカの蜂蜜酒を4種類ほど飲みながら書いている。

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今年のアドベントカレンダーではカクヨム小説投稿をしている。4日分埋めているタイミングでこの記事を書いている想定だった。しかし上手くいっていないのもそれはそれで想定通りでもある。

先ず、技術系ラノベとは何か。本記事では「技術紹介を軸とした創作小説」を技術系ラノベと称している。別にゴリゴリに技術解説をしている必要は無い。私に、「学習目的や興味を惹くにあたり、リファレンスやガイドが適さないケースで合致する存在が欲しい」という欲求が存在し、類似したコンセプトであろう創作について徒然なるなんちゃらを書くというだけの話である。主観がかなり混じるし評価について公正とは言えないので、ネガティブな評価の作品についてはタイトルの言及などは避ける。

自分の書いているものについて。これは出した後に無限に修正して完成しないところまで含めて心理的な安心感の源であり、仮にキッチリした内容になるまで表に出さない腹積もりであればあと3年は寝かせている。

この箇所のサマリは次であるので、暫く読み飛ばしても構わない。

  • 技術的に誠実であることを制作段階で意識しすぎると
    • 執筆中に資料に当たる頻度が高く一息に書きづらい
    • 会話の流れが組み立てづらい
    • 使用する思考領域が業務と被って疲弊をひきずる

アドカレ開始前に3日分くらいはストックを作ったが、およそ17日で破綻した。これは唯々文章が下手という要素以外に、技術系の内容を指向しているということも無関係とは言えないといってもいいんじゃないだろうか。 つまり技術的に明確に虚偽であることは書かないようにする、誤りがあれば修正していくことを企図しておくことが期待される。

実際、書いている最中に「あれ、これは嘘では?」と思い資料を読みにいって時間を消費するといったことがあった。最初から使う内容について精査し取材し整理しておくということが職業作家のスキルとして大事だろうことは容易に想像できる。作家じゃなくてもライティング・オーサリング・エディットをするなら行って然るべきではあるとは思うが。今回の場合、プロットとメモを用意していても自分の書いた文章への羞恥でまるで読もうとしなかった。自分の文章を直ぐに読むことができるというのは才能であると、つくづく思う。

会話劇を中心にすることにして書いている。後でまた言及するが、これは、創作の色を強めるのであれば「会話の流れ」を綺麗に繋ぎつつ望む方向に誘導することができなければ、「やたら理解の早く体系立った推論を行える初学者」などが誕生し、読者の没入を阻害することは明白であるからリスキーである。実際私も早々に破綻した。

この場合の望む方向とは技術内容についてであるが、実際の技術教導で一言ごとに「なるほど」とか言われたら結構ストレスを感じそうだ。

私は文章を書くとき思考能力が著しく下がる傾向がある。対話的な会話よりはマシであるが。それはさておき、技術的内容を含んだコミュニケーションというのは、平日の業務領域と重なるものである。無論、業務中に執筆などできないので終業後の時間を充てるわけだが、既に業務によって疲弊した領域を鞭打って作業させるのは疲れるのだと実感した。勿論、別に業務と一切関係無いファンタジー創作なら楽勝だったとかいう話ではない。ただ、書くという作業にリフレッシュ効果があまりに無かった。


とまあ個人的話は置いておいて、それを行うに至ったバックボーンが本題である。「お前もできてないじゃないか」というのはまあそれはそう。「やっぱり難しいね」というのが結論なので。

同人誌イベントや商業作品で技術ラノベの方向性を持つ作品は時折チェックしているのだが、多くの場合、こんな風に感じている。ここでは本題前の寸劇マンガが入るもの、会話ボックス(キャラクタのバストアップ画像とセリフをセットに表示するものとする)を含む。

この点、上手くいっていると思うのは『こうしす!』シリーズだ。インジェクションの例示に小説文章を使ったりといった、初学者が想像しやすい置き換えや、インシデントと対応の流れと結果のフィクションの混ぜ具合などが良くできていると思う。

  • 説明的に過ぎて創作としてのシュガーコートが無意味
  • 情報の密度がバラバラ

前者について。セキュリティに纏わるものであれば、起きる障害が典型的で、対処についてもそう。話が進む中でキャラクタの個性が消失していく。話・キャラクタの個性を出すために技術的な誠実さを削るのは本意ではいので、バランスを取るのは難しい。技術的説明をそのままストーリーに導入してしまうと登場人物の個性をないがしろにしかねない。それを行うのが自然なキャラクタ像というのもあるが、新入社員、新入生などのキャラクタをある技術解説のストーリーの中で成長させるのは鉄板だが、「学習した内容を体系的知識として昇華する」までを描写するなどというのは困難である。困難であると思う。でなければ「やたら理解の早く体系立った推論を行える初学者」が頻繁に登場する尤もらしい他の仮説が欲しい。

後者について。技術的内容は密度が濃いという想定を置いている。情報の密度というのは、テキストである方が濃いと決められるものでもないが、薄くなりがちなものもある。「マンガ・会話ボックスで行われるただの会話」だ。会話ボックスについていえば「ただの相槌」はかなり薄いと思っている。フローの中で急に会話ボックスを止めるというのも難しいが、「へぇー」を言わせるために顔画像とセリフの枠線で3行持っていかれたりするのは辛い。適材適所で

先日買った『ちょうぜつソフトウェア設計入門』(田中ひさてる, 技術評論社)のマンガ部分はアイキャッチと導入部分として丁度良い密度になっていると感じた。

また、ストーリー展開が面白すぎて技術解説に割いている箇所が頭に入らないというケースもあり得る。技術系というほどでもないが、中学時代、和訳がセットになっている英語の本で勉強しようとしたとき、続きが気になりすぎて途中から英語を読むのを止めて和訳の箇所のみを読みきり満足して辞めてしまった、ということがあった。理解に時間を要する箇所という点では技術ラノベの技術部分というのは同じ問題を孕む。技術部分の情報密度が高すぎる状態、ともいえるだろう。ラノベ部分の密度が薄いというより、この場合ストーリーによるフローが良すぎると捉えてほしい。 この密度を下げるのは、技術力文章力ともにかなり力量の要る作業であることは想像に難くない。となるとストーリーの進みをゆったりとする方向が考えられる。この点でシノギを削っている最前線はソシャゲのシナリオ部分ではなかろうか。

とりあえず、年末年始で25日分までは書こう。

2022年末のオーディオ環境

このブログの最後の記事が2021年の音楽環境の話だったので、今どうなっているかの話。

この記事はWORDIAN ADVENT CALENDAR 2022 23日目の記事です。

別のアドカレが終わってないんだが。

DAP

去年DX160 ver.2020買ったって書いていたじゃないですか。 DX170買いました。

DX160(ver.2020) からDX170ということで、diffで示すのが良いのかな。

製品サイクル的に長期のセキュリティ保証が厳しいインターネット接続端末に対する解のうち、最も簡単なものは製品サイクルに従って買い換えるです。 ということで、Androidのバージョン。これが8.1から11になりました。他の中華DAPが10だったりする中、11です。これは嬉しい。 より高級なDAPにしたからといってセキュリティ周りのサポートが良くなるわけでないのがDAP業界。メーカーはAndroidにカスタムを施していることを喧伝するが、カスタムによってどうにもならなくなったOSと心中したくはないんだけどなあ。

BlueToothについて。DX160 ver. 2020のBTは貧弱で、街中で割と頻繁に不安定になっていた箇所の改善を期待していたのだけれど、不安定さはDX170でもあまり変化無し。

全体的な動作が改善しています。DX160 ver 2020はモッサリ感があってエントリーモデルっぽさを感じていたんですが、DX170では体感的にはかなりキビキビ動きます。他の方のDX170レビューを見たりするとモッサリしているという感想が結構ありますが、DX160と比べるとかなり応答性は上がっていると感じます。

UIについて。上部をスワイプすると出てくる簡易メニューの表示がちょっと変わりました。

  • ゲインのHIGH/LOW切り換えが表示されるようになりました。いや、前からあったような気もしてきた。
  • デジタルフィルターの表示が「D1」「D2」「D3」「D4」「D5」に変わりました。これは「Fast Roll Off」「Short Delay Slow Roll Off」「Short Delay Fast Roll Off」「Slow Roll Off」「NOS」だったもので、Mango Playerだとそちらの名前で表示されます。メニュー項目数が増えたことによる変更かな、なんて思っていますが、これは数字じゃよく分からんので止めてほしい。

物理的には電源ボタンがボリュームノブの押し込みに変更になりました。DX160 ver.2020の電源ボタンは微妙に固くてストレスになっていたので改善点だと思います。

個体差かもしれないけれど、以前はCOAXIALの接続位置が完全に押し込むとずれていて微妙だったのが今回は大丈夫になっていた。

DAC+アンプ

以前、というかつい先日まではDENON PMA-60を使っていた。これはデザインも可愛くて使い勝手も良いものなのだけれど、一体でDACからスピーカー出力までいってしまうので、ゴチャゴチャ経路を入れ換えて游ぶなどの使い方には向かなかった。プリアウトが出ていれば続投も考えられたけれど、サブウーファー用の口しか無いのだった。 つまり「そろそろ何か買い換えたい」という欲求が先に来ていたわけです。消費時代が全部悪い。

合わせるスピーカーは暫定でDALI SPEKTOR1。暫定というのは自作フルレンジに変更予定があるので。

鳴らす部屋は8畳無い程度なので、めちゃくちゃ高出力である必要はありません。まあそれはそれとしてデカいスピーカーからデカい音(Not Equal 大音量)が聴きたくて自作するんですが。

扨、気になっていたアンプがあります。その名はFOSTEX AP-25

何故気になったのかといえば、スピーカー自作のために漁っていたら紹介記事を目にしたから。

note.com

www.xperience.jp

ブログ記事による宣伝にそれなりに弱いことがバレてしまいました。特に気になったのは次の箇所です。

  • 使い方として、「デュアルモノラルアンプ」としても動作が可能であり、フルレンジ左右を1つずつ使って鳴らすというもの
  • バナナプラグ対応の出力口

しかしいざ買い換えとなると躊躇するもの。 悶々と過ごすある日。整体の兄ちゃんとの会話。

「ヨドバシのポイントそれなりに溜まってて。リリースガンか低周波治療器でも買おうかなって思うんですけどいいのありますかねえ」

「あー、どうなんですかねえ」

「スピーカー作る弾みにするために、アンプ買っちゃうのも良いかも、なんて思ったりもするんですけれど」

「!それいいじゃないですか! 興味あるんで出来たら見せてください!」

そんな勢いでポチッとな。なお、ポイント適用は忘れていた

AP-25はRCA入力でスピーカー出力。前段は基本的にRCAで吐く必要があります。DACを手配しなければなりません。

AP-25だってオーディオ的には安いモデルといってもまあまあのお値段。将来的なグレードアップはあるにしても、「現在の用途をカバー可能でそれなりに安価」を探していました。 AP-25に目を向けたのが6月頃。で、今年9月に出たNFJ DAC-X6J+、そして10月にDAC-X6J+W。DAC-X6J+WはNFJ DAC-X6J+の入力に加えBlueTooth 5.0に対応しています。コレだよコレ。現代っ子なので、BTは無いとちょっとずつストレスが溜まるので決め手でした。ここを気にしなければもうちょい頑張ってToppingとかにしてたかも。

そんなワケでコイズミ無線の店舗にてDAC-X6J+WとDCアダプタ12Vを購入。 以前にサブバッフル板とか鬼爪ナット買ったりしてます。

www.koizumi-musen.com

そしてヨドバシポイントを使い電源タップ購入。PMA-60は1機だったので何も考えずAV機器全部同じ電源タップから取っていたのだけれど、オーディオ周りの要電源機材が増えるので。

ということでね。

一番上の火が入っていない真空管のやつはStereo Mookの真空管グラフィックイコライザーですね。2022年8月にリバイバル付録になっていたらしいのは知らなかった。可愛い真空管と可愛いグライコが一緒になって可愛くないわけがないんですね。24V喰うところはあまり可愛くないですが。

24VのDCはコイズミ無線で購入しました。ということでね(2)。

はい可愛い。

さて、現在の不便な箇所としては、次の箇所があります。

  • PMA-60のときはリモコンで行えた入力切り換えが物理スイッチオンリーになった
  • 物理スイッチを押すと機材が奥に後退する
  • 電源ONOFFをする機材が増えた
  • DAC側の音量調整があるの面倒くさい

まあ、分かっていたことではあるので許容範囲でしょう。

音についてのレビューが求められているところだとは思うんですが、今回変数(新調機材)が多すぎてそれぞれの機器の特徴みたいなのは語りにくいんですよね。 先ず、DAC-X6J+W。思っていたよりもちゃんと音出しているな、とは感じます。192kHzの音源とか持っていないんで、その辺りはアレですが。同じ音源をBT経由で聴いたときとCOAXIAL経由で聴いたときなんかは、元音源の音質が反映されたなりに細かく再生できていると思います。並べて聴かないと分からない耳ですが。

そしてAP-25。徐々にボリュームノブを捻って上げていくときに「あ、これはイケるな」という感覚がありました。何がイケるのかは分かっていませんが。

2つを合わせて幾つかの入力を切り換えたときに感じたのは「Optical経由で出しているYouTubeの音源、音圧が耳にキツい」でした。 そんなワケで真空管グライコをDACとAP-25間に配置しました。フラットな位置だと経由分出力が下がるので、DAC-X6J+Wの出力をMAXにしてAP-25もちょっと上げます。 グライコで+へ振るのは真空管の歪みが心地良い範囲を超えがちになるので、やらない方が良いと思います。

そんな感じで調っちまったなあ。自作スピーカを鳴らすための準備が。……作らなきゃ……。

最近のプライベート作業環境 音楽編

Digital Audio PlayerはこれまでPioneerのXDP-30Rを使っていた。結構長く使ったと思う。2.5 mmバランス端子があったりmicroSDが2枚差さったり、BlueToothはaptX使えるしで、なかなか良かった。とはいえ、アップデートで多少改善されたものの、アルファベット以外で曲の検索などは結構大変だ。一字ずつ探すのはやってられん。

で、オーディオはエンジョイ勢だしあまり高いものを買うのはね、ということで最近 iBassoのDX160 ver.2020を購入した。iBassoは以前HDP-R10*1を買ったことがあり、メジャー路線から明らかに外れたものを出す感じが好きだったのでブランドで候補にしていた。

今までの2.5 mmバランス端子は使えんので、4.4 mmのものを買う必要がある。エンジョイ勢なので今まではセットで買ったPioneer純正イヤホンとアンケート当選でONKYOから貰ったヘッドホンしかなかったので。いや仕方ないよなあ。やっぱ買うしかないよなあ。

e-イヤホンでintime GOを購入。皆碧2買っとるので別のに。嘘です。ミーハーなので、重低音にこだわりがあるって書いてあってつい。

https://intime-acoustic.jp/?pid=130664055 プレビューが碧2になっとるのでURLのみ。

折角のmmcxなのでケーブルも買った。音が変わることは分かる。

さて、こいつに差さるmicroSDは1枚。社会人になったことだし、でっかくいこうと秋葉原で1TBのmicroSDを購入。

Androidバージョンは8.1だし本体容量に余裕があるわけでもないのでアプリはGoogle Playを導入してYouTube MusicとFoobar2000を導入。手持ち音源が96 kHz程度までなのでまあ良いんですよこれで。 入力用にAndroidATOKを購入。ATOKを買っていたアカウントが現在メインでないアカウントだったのでメインアカウントで買い直した。複数アカウントが紐付いているスマートフォンだと別アカウントで同じアプリを買うことができなかったんですが、これ不具合では?

暫く使ってみて。

  • 通勤時のQoLが上がった。すぐに聴きたい曲が検索できる。汎用OSの利点~。
  • 他の人の感想でもあったがBTの接続は不安定。
  • 画面サイズがデカくなったのでジャケット画像の解像度が気になってきた。
  • 4.4 mmで聞いててもP.O(Phone Out)とL.O(Line Out)で出力音量変わるのに「3.5mm Interface」って書いてあるのよく分かってない。
  • 光デジタルに対応してると思って3.5 mm-角型光デジタルケーブル買ったがそんなことはなかった(対応しているのはSPDIF 3.5 mm-同軸)

そして「なんかmicroSD差しっぱなしだと起動しない」

相性問題か? これ自体は音量と電源同時押しによるリセットやなんかで「起動しなくなる」は避けられるんですが。まあ起動時に外して差し直せば認識はするので暫く(一ヶ月ほど)これで運用した。

そしてふと気付いた。

「フォーマットなんだっけこれ」

exFATだった。オイオイオイ。

ということでFAT32で再フォーマット。問題はセコセコ入れてた楽曲の入れ直しよ。 現在の楽曲管理はGoogle Driveにしてあって、ここから入れ直すことになる。 ところでアンドロイドアプリのGoogle Driveは1曲ずつしかダウンロードできない。 数千曲をそれでやるのはまあ大変なのでWin機で作業。 数千曲を一気にやろうとしたら途中でアレな状態になったらしく何もかも止まったGoogle Drive File Stream(まあ今は名前がGoogle Driveなんですが)は見た目そのままGoogle Driveのファイルにすぐアクセスできるように見えるが、クラウドストレージの常として、利用時にローカルにダウンロードされるんで同時に他のデバイスへのコピーとかが走ってるとときどき怖いんだな。 結局2日くらいにチマチマ作業を進めた。管理上1ファイルずつflacはやっぱ辛いね。 要件を満たすのはmkaなんですが、再生環境が少ないのと皆もはや使っとらんのでアルバムのまとめ方とか本当にこれでいいんかみたいな感じで作ってみては破棄している。

*1:電源ON時にポップノイズ走るのが改善しなかったのが本当に残念だった。

XSL-FO組A6小説暫定公開

この記事は百合SS Advent Calendar 2020の25日目ということにします。

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https://drive.google.com/file/d/1-wG6iqoZesniTzK6IXau9qAo7cQ6P8cQ/view?usp=sharing

XSL-FO組版をしていますが、使っていないプロパティや版面計算を詰めていないなどあるのでFOの公開は暫くしません。

fewerfloatpagesパッケージの概略

この記事は TeXLaTeX Advent Calendar 2020の19日目の記事です。

adventar.org

18日目はtamuratakさんでした。

Github Actions 上の Windows に TeX Live をインストールする · GitHub

自動組版に3つの最適化有り。1つは段落内の行バランス最適化、1つはページネーションの最適化、1つは……とまあそんなそんな感じで、フロートの配置アルゴリズムというのは結構な方が関心を持つトピックですね。

www.latex-project.org

MittelBach氏は16年の『Alice goes floating』や17年の『Through The Looking Glass — and what Alice found there …』など、ページネーションとフロート配置についての研究を行ってきました。『Effective Floating Strategies』とか学術向け資料感の強い題のものもありますが、まあ長いこと取り組まれているということです。14年とかのfigureやtableについて言及したものもそうかもしれないけれど私は追い切れていないです。

そんな氏の成果物として2020年fewerfloatpagesパッケージが登場しました。TUGBoat41号にも載っています。というかパッケージのドキュメントPDFがまんまか?

このドキュメントはtexdoc fewerfloatpagesとかで読めると思うので、興味が出たら↑のpublicationsと合わせて読むとよい、というかここ以後の文を読むよりオススメします。

まずはフロートについて軽く。

図表などを配置するときに「htb」のように「できればこの位置に配置してほしいな」順を書いたことがありますか? なくてもいいんですが、フロート要素が書かれた記述位置、この位置をアンカーとして、置ける場所に置かれる、それがフロートです。変な指定をすると容易にぶっとんだ位置にいきますが、とりあえず組版システムはアンカー位置を基準に、指定場所に置けるかどうかチャレンジをしながら最終的な位置を決定します。このアルゴリズムによっては、本来挿入されて欲しい位置に入らず、次のページにデデンと配置されてページ数が増え、論文の規定ページ数に収まらなくなり、……ということも起こり得るワケです。

軽く例が出ましたが、フロート配置アルゴリズムへの要望の多くは、「もっとページ数が少なくて済むように置いてほしい」という方向になります。ページ数がたっぷり使える富豪組版方針ならとりあえず次のページにフロートも本文も送ってしまえば良いケースが多いでしょうし、それはそう。

アルゴリズムとして、まず置こうとして、ダメなら待機リストみたいのに突っこんで待機リストから放出できる位置まで保持、みたいな方法が素朴である程度は上手くいくんですが、待機リストにどんどん待機が貯まっていくと放出時に大変そうというのは直感で感じませんか? 素朴だとどんなことが起こるかというと、待機リストの先頭にあるヤツが条件1をのフロート候補位置に求めるとして、待機リスト2番目のヤツが条件2をフロート位置に求めるとします。フロート候補位置が条件2を満たすけれども待機リスト先頭は条件1待ちだからスルー、とかそんなことも起こるかもしれません。

この辺はちゃんとパッケージの説明読みましょう。ひだるまはざっとしか読んでいないので。

ざっくりとしたユースケースとして「これ以上フロートページは増やせないとき、前の位置に戻ってねじこめないか、すでに置き終わっているフロート含めて探索しなおす」ようなことを行います。

うっかり、フロートが大量な文書などは用意できなかったのでbefore-afterはないですが。

\usepackage{fewerfloatpages}

パラメータ指定

このパッケージはあらかじめ指定したパラメータを基に、「この範囲内だからヨシ!」「超えてるので再計算や!」みたいにフロート位置を考えるパッケージなので、とりあえずビルドしてみて気に入らなかったらこれを弄ることでユーザは調整を行う。

\setcounter{floatpagedeferlimit}{<number>}

\setcounter{floatpagekeeplimit}{<number>}

\renewcommand\floatpagekeepfraction{<decimal>}

floatpagedeferlimitはフロート待機列に置いておける期限ですね。1を指定してあると、1ページ以上は待機リストを持ち越せずフロートページを作成します。フロートを記述した場所から離れられる限界ページですね。

floatpagekeeplimitfloatpagedeferlimitの逆というか、待機リストに置いて最適な配置を伺うページ数の期限です。deferlimitがこの値より少ないと意味見られることもない、という解釈でいいのかな。あと、p指定のフロートが来た時点でこの値に関係なく置かれるっぽい。

一個だけrenewcommand\floatpagekeepfraction。まあまず、ナンチャラfractionという「その要素がページに占めてよい割合」みたいな数字がイロイロあって。あとtopnumberとか置いていい数の上限を決める数値もあります。\floatpagekeepfractionはデフォルトで\textfraction、これはテキストを置いていい最小割合とオソロです。テキストを置ける領域も置けないならフロートも置けないよね的な理解でいいんだろうか。まあ再定義できます。

floatpagedeferlimitが1のときは優先順位低まるはず。

pitfallの避け方と書いてある。

\usepackage[checktb]{fewerfloatpages}

再配置のときの挿入箇所とフロートのサイズが合わない(けど入れる)とき警告が出たりする。

\usepackage[addbang]{fewerfloatpages}

!によるちょっと強制力高めな位置指定があるんですが、こいつが効くようになる、でいいんだろうか。

完全に理解しているので自動チェックをしなくても手動でフロートのパラメータを置ける人

\usepackage[nocheck]{fewerfloatpages}

挙動のトレース

\usepackage[trace]{fewerfloatpages}

オプション付きで呼ぶと、文書のビルド時にベロベロっと動作を教えてくれます。


「いかがでしたか?」ってつけたくなるくらい何も理解できていない概略になった気がするので、ちゃんとドキュメント読もうね。

明日はwtsnjpさんです。

GPDWINMAX購入と環境整備

この記事はWORDIAN Advent Calendar 2020 17日目の記事ということにします。

adventar.org


GPDWIN2が、リボンケーブルが切れてヒンジが破損したため、コーディングやくりえいてぃぶしないお遊び環境の移行先としてGPDWINMAXを購入した。他候補として、OneGXPro、GPDWIN3があったが、最低確保したい画面サイズ、ストレージの容量を鑑みてGPDWINMAXにした。加えてLANポートがある。

www.gpd.hk

SSDは自前でNVMeストレージを交換できる(保証シールを剥がすことになる)ので、WesternDegitalのSN750を 別途購入。片面実装なら大体大丈夫のようだが、速度よりもコストと容量、あと他の人間の動作確認記事があったので。

ハードウェアいじいじ

早速開封してキーボードをチェック。数字、記号の列がめっちゃ細い。GPDWINや2ではもっと小さかったが、本体サイズが小さいのであんまり気にならなかった。全部親指でアクセスできる距離だったし。 ただ、このサイズになるとラップトップ的用途が望まれ、そうすると気になりどころ。 それはまあギリギリ良いとして、チルダとタブキーの小ささよ。US配列系で日本語モードは大体Alt+~なわけで、これはやりづらい。シンプルなかな漢字変換システムの出番ですよ。

画面保護シール貼りは失敗した。風呂でやらなかったのが敗因か。

さて、こいつ。マウスに使えるジョイパッドの他にマウスパッドがある。タッチパネルディスプレイと合わせて3種の移動、クリック手段があることに。なんだコイツ。

ジョイパッドの位置はGPDWIN、GPDWIN2での位置逆転の果て、アナログスティックがマウスパッドを挟み左に並ぶ構造に。実際両手で使ってみるとしっくりきた。こういうとこは本体サイズによってよいポジションが変わるので感動した。

じゃ、クリーンインストールしよっか

ポチポチ押しながらWindowsの設定。コルタナくん忘れたころにこういうところで見かけて吃驚するよね。

GPDのサイトからドライバ一式を落としてきて適当なストレージなりに保存して、マシンの認証を済ませ、Windowsのユーザ紐付けも一応済ませ、Windows Updateをかける。20H2か。まあ大丈夫やろ。

アプデと再起動を行い、Windows(C:)を右クリック。「ツール」でデフラグを行う。ついでに「スケジュールされた最適化」は切る。

「設定」から「更新とセキュリティ」、右側の「回復」、そして「このPCを初期状態に戻す」、ここまで流れるようにやる。

キレイになったWindowsの起動、設定を確認したらスイッチオフ。

NVMe換装

GPDWINMAXをひっくり返し裏面のネジを外していく。シールされてる真ん中部分も外す。さらば保証。 側面の2つも外す。

爪を溝につっこみ、頑張って一周。パコっと外れるかと思ったが、バッテリが筐体カバー側に貼り付けてある。まあ作業には支障なさそうだったのでそのまま。

SSDは結構見やすい位置にあった。NVMe固定ネジの他、ファンにも挟まれていやがる。一応ファンもカパっとあける。

微妙に横からスライドさせるように入れないと差さらない。まあ何とかなったんでヨシ!

再起動とソフトウェア類導入

問題なく起動確認。容量はちゃんと1.81TB。やったぜ。 「ディスク」を開いて空いている領域をCドライブに統合。Dとかにしたいところなんですが、インストール可能なのがCドライブ限定のソフトをやる予定があるからね……。

先ずはFirefoxを入れます。……ちゃうねん。Chromium Edgeがかなり良くできてることは分かってんねん。 ただFirefoxでアカウント紐付けているサービスが結構あるんで。

ところで、「Alt+~」が打ちにくいって話しましたね。ええっそんなキーボード事情からでもシンプルにかな漢字変換ができる入力システムがあるんですか?

ということで、SKKのインストール。 SKK FEPを入れました。「Ctrl+j」や「l」、「q」はそこそこ普通に打てるんで、これは勝ちです。

Free Wi-Fiしかない環境で起動することも考え、WARPもインストール。CloudflareとFree Wi-Fiどっちが信じられるっていったらCloudflareだよなあ。

そしてNotoFontをフルセットで入れる。いつ何語のフォントが無くって困るか分からないからね。

個人で契約しているGoogle Workspace EnterpriseのGoogle Driveをシームレスに利用するため、Google Drive File Streamもインストール。Windowsはこの辺楽ですね。

cppcryptfsもインストール。Google Driveに上げるファイルは、すごくどうでもいいのを除いて暗号化して上げているので。

ゲーミング(主にADV用)PCとしてのセットアップが大体終了。

My DocumentsはOneDriveに紐付いているのでセーブデータの移行はゲームによるがあまり考えなくて良かった。着実にゲーム機に向かってないか?Windows

個人でAH Formatterを買いました

ついでなのでXSL Advent Calender 2020の10日目の記事ということにしておこう。技術的な話はしません。

adventar.org

XML-FO&CSS組版ソフトAH Formatter V7.0の改訂6版が出ました。

別に待ってたワケではないんですが、この度購入しました。デスクトップのスタンドアロン版です。流石に。 普通に買ったし、マーケティング行為かと言われると難しいところ。まあ業務で使っているから他より習熟しているという利点があります。

とはいえ、それでも中々趣味で買うには敷居が高いお値段。私も金銭的に余裕があるかと言われれば、大学時代の後輩に真剣に心配される程度の自転車操業。とはいえ、ただちに死ぬレベルではないので、誰かのブログ記事ではありませんが脳を騙せばポチッとできてしまった。

何らかの方法でドキュメントをページドメディア化して出力する趣味を持っているという前提です。 あまり得意でないソフトウェアをいじくりまわしながらイベントでの頒布に間に合わせるコストを考えてみます。東京都の最低賃金、まあブレるし計算も面倒なので仮に時給1000円としましょう。 準備期間は3ヶ月ほど、そのうち執筆やPDF生成に使える時間は、そうですね、平日は帰宅後1時間、休日は4時間として、1h*5+4h+4h=13hが週、52hが月、3ヶ月では156hです。技能職ではない時給1000円でも156000円。これはそこそこお値段のする組版ソフトを買えてしまう値段です。時間をお金で買って、トントンくらいの結果が得られる。これは買うしかないですね。

勿論現実には執筆時間と組版時間がまるまる削減できるワケがなく、組版ソフトを買ったところで別の言語で云々唸っていることは変わらなかったりする。ただまあ、「ソフトが合わないなら別の代替を探すことにコストを割いた方が互いに有益なケースもある」ということは忘れないようにしたいですね。そして何らかの方法でドキュメントをページドメディア化して出力する趣味を持っている人間はどんなソフトを使っていてもドキュメントをページドメディア化して出力するのにコストを費やすんだな。