自己顕示欲の開放治療所

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別名:Laughing and Grief 雑記

Latin and Greekは習ったこともない

真面目な記事の他、特定の方には不快と思われる事柄に関して言及を行うことがあります。ちょっと頑張りますが、Blog内で解決できなかった場合要望があれば別ページに技術記事は書き直します

tomboが無ければ作ればいいじゃない

この記事は

WORDIAN Advent Calendar 2017 - Adventar

の14日目の記事です。

トンボ

pLaTeXのパッケージの標準のやつにはtombotombowオプションがついているものがあります。 これは何をしてくれるかというと、印刷所などで入稿する際に必要になったりする「断ち切り線」を追加してくれるんねすね。

さてこのオプション、僕の大好きなbxjsclassesにはついていません。処理系依存の機能を使っているから一部できない処理系があるからだそうで。

でも入稿時に困りますよね。僕の周りでもこのトンボとフォント群のためにAdobe社に頭を垂れた人間を最近見ました。

tombobase.cls

ところで、LaTeXってpdfを埋め込めるんですよ。勿論元のpdfの情報は壊れたり壊れなかったりする訳ですが、まあ表示上は問題無い。つまり、

「一度完成したpdfを取りこんでトンボを加えたLaTeXを再度コンパイルする」

ということができるのではないか、と考えた訳です。

で、基本文書クラスのtombo, tombowに関する部分だけひっぱってくればいいかなと思ったんですけど、いざやってみたら「normalfontの設定がありません」など、tomboにはあまり関係が無い(日時を出力する程度)ところで詰まる。全体をひっぱるなら別にクラスファイルを作る必要は無い訳で。......うん?

結果

A4の文書の場合、

\documentclass[tombo,a4paper]{ltjsarticle}
\usepackage{bxpapersize}
\usepackage{pdfpages}
\begin{document}
\includepdf[pages=-, offset= 1in -1in ]{main}
\end{document}

tomboの実装があるltjsclassesを呼んで、pdfpagesパッケージを利用、保険としてbxpapersizeを入れれば完成です(main.pdfはA4とします)。 最初は取りこんだ文書が左寄りになってしまいましたが、左の余白を見ると元のpdfの余白と同じ程度。そこでltjsclassesの中身を見ると、tomboは各端+1inchの所になっていたので、offsetオプションで調整しました。

これで対処できなくなるのはA6とかB6サイズを使い始めたときかと思います。 ありがとうpdfpages。

問題点

写真とか絵などはみ出すやつをこの方法だと作れないんですね。

参考

Next day

明日はwakarin111君です。